XMのスワップポイント:しくみから活用法までやさしく解説

XMのスワップポイント:しくみから活用法までやさしく解説

FXではレバレッジやスプレッドに注目が集まりがちですが、中長期でポジションを保有する場合は「スワップポイント」も重要な収益源またはコスト要因になります。
海外FXブローカーのXM(エックスエム)でも、取引する通貨ペアやポジションの方向によって**プラススワップ(受取)マイナススワップ(支払)**が発生します。

今回は、XMのスワップポイントに関する基本的なしくみや注意点をやさしくまとめました。初心者の方でも安心して理解できる内容になっているので、ぜひ参考にしてくださいね。


1. スワップポイントとは?

1-1. FXの「金利差調整」

FXにおけるスワップポイントは、通貨ペアの金利差(政策金利など)をベースに、ポジションを保有することで日々受け取ったり支払ったりする金利調整額のことです。

  • 高金利通貨を買いポジションで保有 → プラスのスワップを「受取」
  • 低金利通貨を買いポジションで保有 → マイナスのスワップを「支払」

たとえば、オーストラリアドル (AUD) / 日本円 (JPY) や 南アフリカランド (ZAR) / 円 (JPY) など、高金利通貨を買って円を売ると、日々プラススワップが発生しやすいです。

1-2. デイトレーダーでも意外に影響あり

「自分はデイトレやスキャルピングがメインで、ポジションを長く持たないからスワップは関係ない」という方もいますが、

  • XMでは、**日をまたぐ(NYクローズ越えする)**だけでスワップの受け取り・支払いが発生する
  • 保有期間が短くても、タイミング次第でプラス/マイナススワップが付与される

そのため、保有ポジションを翌日に持ち越す場合は、短期トレードでもスワップの影響を知っておくことが大切です。


2. XMにおけるスワップポイントのしくみ

2-1. 毎日付与・精算される

XMでは、**ポジションを翌営業日に持ち越す際(日本時間で早朝頃)**にスワップポイントが発生し、MT4/MT5の取引履歴や口座履歴にて確認できます。

  • プラススワップ → 口座残高に加算
  • マイナススワップ → 口座残高から差し引き

2-2. 水曜日には3日分のスワップが発生

多くのFXブローカーと同様、XMでも**「水曜日ロールオーバー」**と呼ばれるルールを採用しています。

  • 水曜日のクローズ時点でポジションを持ち越すと、週末(土日)分を含む3日分のスワップがまとめて付与・差し引きされる
  • 実際にはマーケットが土日にクローズするため、土日分はロールオーバー扱いとなる

このため、週の後半にポジションを保有し続ける場合は、スワップポイントの増減が大きくなる可能性があります。

2-3. 通貨ペアごとに異なる

スワップポイントは各通貨ペアの金利差ブローカーの調整により変動します。

  • XM公式サイトやMT4/MT5の「仕様」画面で、その日の各通貨ペアのスワップが確認可能
  • 米ドル/円 (USD/JPY) や ユーロ/ドル (EUR/USD) などの主要通貨ペアはスワップが小さめな傾向
  • 高金利の新興国通貨ペア(ZAR/JPYやMXN/JPYなど)はプラス・マイナス幅が大きい傾向

3. スワップポイントのメリット・デメリット

3-1. メリット:スワップ投資での安定収益

高金利通貨を買いポジションで保有する「スワップ投資」は、値動きによるキャピタルゲイン(為替差益)ではなく、**金利収入(インカムゲイン)**をコツコツと狙う手法です。

  • プラススワップ分を長期保有で積み上げられる
  • 値動きがあまりなくても、金利差で少しずつ利益が期待できる

3-2. デメリット:マイナススワップがコストになる

逆に、高金利通貨を売りポジションで保有したり、低金利通貨を買いポジションで保有していると、マイナススワップを支払う必要があります。

  • 長く保有するほど、スワップコストがかさんで損失が増える
  • 中長期的に持ち越す戦略なら、なるべくマイナススワップが小さい通貨ペアを選ぶことが重要

4. スワップポイント計算の例

たとえば、米ドル/円 (USD/JPY) を1ロット(10万通貨)で買いポジション保有し、1日持ち越した場合。

  • 仮にスワップが「+3円/1万通貨/1日」だったとすると、10万通貨で30円が加算
  • 2日保有なら60円、週末水曜日の持ち越しなら3日分で90円が加算される

スワップレートは日々変動するため、実際に取引プラットフォームやXM公式情報を確認しつつ計算すると正確です。


5. スワップポイントを活かすコツ

5-1. スワップ重視の通貨ペアを選ぶ

スワップ投資を本格的に行う場合は、高金利通貨ペアが候補となります。

  • ZAR/JPY(南アフリカランド/円)
  • MXN/JPY(メキシコペソ/円)
  • TRY/JPY(トルコリラ/円) など

ただし、こうした通貨は値動きが激しい(ボラティリティが大きい)ことも多いため、為替差損リスクにも注意が必要です。

5-2. 短期トレードでもスワップを意識する

デイトレやスイングトレード中心でも、ポジションを持ち越すタイミングがあればスワップが絡んできます。

  • マイナススワップが大きい通貨ペアでの持ち越しはできるだけ避ける
  • 週末をまたぐかどうかで3日分のスワップ負担(または受取)が発生するので、計画的に決済を検討する

5-3. XMのゼロカットを活用しリスク管理

スワップ投資は、長期でポジションを保有して利益を狙う分、相場急変時のリスクが気になるところです。
XMではゼロカットシステムが導入されており、口座残高がマイナスになっても追証が発生しません。

  • 大きな下落があった場合でも借金リスクを回避できる
  • ただし証拠金自体が一瞬で吹き飛ぶ可能性はあるので、レバレッジのかけすぎには要注意

6. よくある質問(Q&A)

Q1. スワップポイントはいつ確認できますか?

XMの取引プラットフォーム(MT4/MT5)の「気配値表示」から、通貨ペアを右クリックして「仕様」を選ぶと、買いスワップと売りスワップが一覧表示されます。
また、ポジション保有中に「取引履歴」タブなどで付与されたスワップも逐一確認可能です。

Q2. スワップは毎日同じ金額が付与されますか?

いいえ。スワップレートは日々変動します。各国の金利政策や相場状況、XMの判断などによって上下するため、固定ではありません。定期的に確認しておきましょう。

Q3. 祝日がある週も3日分のスワップは水曜に付与されますか?

FX市場の国際ルール上、水曜日に週末分のロールオーバーが適用されるのが一般的です。
一部の祝日や金利変動時期などで例外的な処理が発生する場合もありますが、基本は「水曜日に3日分」と考えてOKです。

Q4. XM Zero口座でもスワップは同じですか?

XM Zero口座でも基本的なスワップ計算の仕組みは同じですが、ブローカーの手数料設定などにより多少異なるケースがあります。
スワップを重視する場合は、スタンダード口座やマイクロ口座とXM Zero口座のスワップレートを比べてみるとよいでしょう(ただしZero口座はボーナス対象外などの注意点もあり)。


7. まとめ:XMのスワップを正しく理解して、賢くトレード!

XMでは高金利通貨を買いポジションで保有すると、毎日コツコツとスワップポイントが受け取れる可能性があります。一方、通貨ペアやポジション方向によってはマイナススワップの支払が重くなることも…。

  • 中長期保有の戦略なら、高金利通貨の買いスワップを積み上げる投資手法も魅力的
  • 短期~スイングトレードでも、持ち越すタイミングによってスワップがプラスorマイナスに働く
  • 水曜ロールオーバーで週末分のスワップが3日分加算・減算される
  • XMのゼロカットシステムで借金リスクは低減できるが、証拠金管理はしっかりと

スワップポイントは、FX取引における大切な収益要素またはコスト要素のひとつ。ぜひ今回の解説をもとに、XMのスワップポイントを上手に活かし、より安定感のあるトレードライフを目指してみてください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さまのFXトレードがより充実したものになりますように。

 

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